白色ワセリンは薬局やドラッグストアでも手軽に手に入り、日本薬局方の白色ワセリン(第3類医薬品)と、化粧油として販売されています。 一方、 プロペトはこの白色ワセリンを更に精製して不純物を取り除いたもの になります。

白色ワセリンとプロペトの違いについて。どちらも保湿剤として病院でもらえる物ですが、調べると「白色ワセリンを精製した物がプロペト。眼科領域でも使える。」と言う事は分かりましたが、あえて白色ワセリンを使用するメリットがわかりません。基剤・皮膚保護剤として使う、と … はじめにプロペトは、軟膏剤の基材(ベースになる素材)として用いられる他、皮ふの保護剤として用いられる塗り薬です。成分は、白色ワセリンとなります。今回は、プロペトについて、その効果効能、副作用や注意点について紹介します。 白色ワセリン・プロペトの副作用 . プロペトを上から見た画 プロペト は白色ワセリンから 不純物をさらに精製 し、 純度を高めた白色ワセリン です。 (夾雑有機酸類が白色ワセリンの約1/10) プロペトも色はやや黄色かかっていますが、より白色に近いです。 『プロペト』は、日本薬局方「白色ワセリン」の規格に適合すると共に、「眼科用基剤」の規格にも適合した薬です1)。 1) プロペト 添付文書 通常、眼科用として使用する軟膏には、皮膚科用として使用するものよりも厳しい基準が設けられています。

白色ワセリンもプロペト軟膏も保湿剤や基剤として使用される軟膏で薬価も同じです。(一部の白色ワセリンで若干安い商品もあります)。 一般名処方として「白色ワセリン」と処方箋に記してある場合は、プロペト軟膏でも白色ワセリンでもどちらでも調剤することが可能です。

ワセリンは大まかに4種類あり、不純物の多い順に並べると 黄色ワセリン>白色ワセリン>プロペト>サンホワイト となります。 ワセリンの原料は石油なので、高純度ワセリンの方が製造に手間がかかっており、値段も上がります。 次に安全性についてですが、医療用に使用される白色ワセリンとプロペトの添付文書を見ても、重大な副作用の記載はありません。重大と言えるほどの副作用が発現したことは今までないと言うことでしょう。